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December 12, 2010

12月のセミとり

 ミンミンとか、カナカナとか、ジージーとか、というセミを12月に採りに行こうという話ではありません。セミはセミでも今回はカワセミ。それを撮りに行こうと、12/11の夜明け前に行動を開始した。

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 訪れたのは仙台市街地内の広瀬川河畔某所。日の出前の明るくなった頃に降車し、河畔を300mちょっと歩き、カワセミ観察のできる場所へ向かう。既に様々な鳥たちが一日の活動を始め、セキレイ(上画像)が河畔の巡回をしていた。カワセミの姿もあり、漁場を求めてロケットのように川面スレスレを飛んで行くのが遠くに見えた。

 宮城県が進める護岸整備?工事が行われており、カワセミそのものが居なくなっているのではと心配しても居たが、現時点でそれは杞憂だったか。

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 日の出。鳥たちだけではなく、野良猫も行動開始。霜が降りた足場を冷たそうに走り去る。この日の仙台の最低気温は0.5℃。それはちょうど私が河畔に来て腰を落ち着けた午前6時半頃に観測されていた。

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 陽も出て、周囲が充分な明るさになってきた。トンビたちもさぞかし寒い朝を迎えたことだろう。

 カワセミはこれまでほとんど、偶発的に見掛けてきた程度であった。広瀬川流域では比較的広範囲で見かける機会があった。一番接近できたのは宮城県中部の山間の林道で車中休憩していたときに、車の直前の木に留まった姿を見たことがあった。その時にカメラを用意する暇なく飛び去られてしまってから、いつかは撮ってみたい鳥となっていた。

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 さて、私がこのカワセミポイントを訪れるのは二度目。一度目は今年初夏、仕事帰りに立ち寄った。その時は木々にも葉があり、カワセミの姿は確認できても満足に撮ることはできなかった。まあ、今回もダメで元々。撮れてもなぁ、私の撮影機材というか、廉価望遠ズームレンズではクリアに撮れる望みは薄いし…とかいろいろ思いつつ。

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 木の枝に佇むトンビも羽毛をフサフサと膨らませ、寒そう。私も寒い。川風も冷たく、寒くてジッとしていられない…。服装はフリース姿。こんなに冷え込むのなら防寒対策をしっかりしてくれば良かった…。

 ここまで120-400mm望遠ズームレンズに2倍テレコンで撮っていたが、大きな被写体(トンビとか)ならまだしも、小さな被写体(冒頭のセキレイや、これから狙うカワセミなど)に向けて撮ろうとすると辛い。ピントの山がつかみ難いということもあり、結果許容できない画像が数多く出てきてしまう。画質も良いものとは言えないし。まずは満足に一枚撮れるまで、冒険せずに普通に撮ろうとテレコンを外す。

 持ち込んだ折り畳み椅子に腰掛けて、カワセミが行き来する飛行ルートを見張り続ける。カワセミが留まりそうな、川面に迫り出して伸びた木々の枝のある場所を注視する。初夏に来たときも、その辺りで待機しているカワセミの気配を感じていた(葉で見えなかった)のである。私のすぐ背後の木ではジョウビタキの♀らしき鳥が盛んに動いていたが、ここは無視、無視…。

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 ちょっと離れた場所の、枝の込んだ木にカワセミが留まった。400mm(35mm換算640mm)で撮影しても小さい…。それに、どうしようもないくらいに枝が邪魔して見え難い。しかし、この日初めて撮影できる距離に留まったにしては良い場所。なぜなら、河畔に居る私に対して必要以上の警戒はしていないであろうということが窺える位置であり、真正面。私の姿は周囲に干渉物が無く、あちらからは丸見えなのだ。

 程なく飛び立ち、大きく右に弧を描きながら川面スレスレを100mほど飛行後、遠くでダイビングする姿が見えた。カワセミって目前にダイビングするだけではなく、かなり遠くの場所まで狙いの範疇に入れているんだなぁ…。

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 ダイビング後、超~遠くの棒杭の上で一休みするカワセミ。遠過ぎる…。

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 くるっと向きを変えて、青い背中を向ける(だから遠過ぎるって…)。そしてまたどこかに飛び去ってしまった。

 仕方ないので、1.4倍テレコンを装備することにした。

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 朝陽に照らされ始めた川面には、悠々としたカモたちの姿もチラリホラリと。

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 私も、陽に照らされる背中がようやく温かくなってきた。

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 カワセミも活発に飛び回り始める。が、遠い…。400mm×1.4倍テレコンでもこれが限界…。拡大すれば画質悪。

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 川面を飛ぶ青い輝き。カワセミは川蝉と書くが、翡翠(ひすい)と書いてカワセミと読んだりする。気にして見ていれば、ほとんどの人が気付くであろう目立つ翡翠色。相変わらず遠い…。んで、マニュアルフォーカスは辛い…。

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 再び目前に登場したカワセミは今度、中州の土手で川面を見つめて待機状態に。堆積物の塊である中州は生活ゴミなどもたくさん土砂に含まれている。そんな場所にカワセミの姿を見てもスッキリとしないが、これが現実。

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 目一杯ズームしても、この程度の大きさにしか写らない距離。もっと近くに来てくれないかなぁ…。

 カワセミの色は日向と日陰で大きく異なって見える。それはカワセミの青味が構造色から成り立っているからで、色鮮やかなチョウなどの昆虫の色彩やCDやDVDなどの反射と同様、周囲からの光の加減で色味が違って見えてくる。

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 そしてしばらく待つと、来た!本日これまでで最も至近!だけど藪の中。この藪の中の土手にカワセミの巣がある確率が高いことは初夏の段階で把握していた。だからこそ、この藪の近くで見張っていたのだが…。カワセミもこちらの様子を窺っているようだ。

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 藪の中で方向転換し、背中を向けられる。私ゃ決してアヤシイモノではありません…ので、よく見える所へ出てきておくんなまし…。

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 んで、出た!川面を見るために出てきて留まったのではなく、私が何者なのかをまだ観察している?ようで、ずっと私を見続けている。私も夜明けから居続けているがカメラを向ける以外に何もしないので、カワセミも無駄なほどの警戒心は出していないようだ。下嘴が赤いので♀だ。♂のほうが若干体色は鮮やかだというが…。

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 他のカットをトリミングした画像。この程度に撮れれば満足感充分(もっと描写の良い高価な単焦点望遠レンズで撮れれば大満足となるだろうが、そんなレンズの所有は今の私には現実的じゃないこと…)。サービスなのか、しばらく居続けてくれたので何枚も撮れたのだが、ポーズも変わらなかったので無意味に同じような画像を量産(笑)。

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 で、

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 さようなら。

 早朝の寒い河畔に佇むこと2時間で一定の満足が得られるカットを撮ることができ、今回の目的は達成として退却。

 いずれヤマセミとかアカショウビンとかも撮りたいなぁ。

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