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October 22, 2010

定義森林軌道跡探訪記:05

 鉄道の日だった10/14、残っていた最後の夏休み一日を取得して歩くことにした定義森林軌道跡。起点側より歩き、第一~第四架橋地点を通過。定義から十里平へ抜けるルート中最大の崩落地帯はここ数年でも変化が見られ、軌道跡は少しずつだが確実にその姿が消え去る方向に時間を進めていた。

※この探訪記を最初から→こちら(次回予告画像)

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 第四の架橋地点より進行方向を見る。軌道跡は大きな岩山の懐を進む区間となり、左側は岩盤剥き出しの絶壁、右側は大きく落ち込む崖となり、下を大倉川が流れる。手前には数年前の画像などにも見受けられる抜け落ちた岩が見られるが、険しい場所であるにも関わらず最近の変化というものは無さそうな強固な地盤の上を軌道は進んでいたようだ。

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 歩を進める。古い崩落岩の存在は点在しているが、第四架橋地点手前のような現在進行的な崩落の痕跡は見受けられない。軌道跡の幅は木材を積んだ貨車が通るには必要最小限という感じ。通常現在の鉄道の旅客車両が通るには狭すぎる幅だ。

 左に圧迫感。右に空虚感。その感覚的コントラストは歩いていても体の歩行バランスに僅かながら影響を及ぼすようで、なんとなく右足に力みがあるように思いつつ、歩を進めていく。

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 岩山の懐を進んできた軌道跡は、その岩盤を深く切り通して進む地点に差し掛かる。絶壁に軌道敷きスペースを確保するために一筋の平坦部を造る工事も大変だろうが、このように掘り下げて切通しを造るのも大変な労力が強いられたことだろう。今でも奥から幻の貨車が走ってきそうな、そんな場所だ。

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 切通しの中で振り返り撮影。木材を積んだ幻の貨車が、奥へと走り抜けて行く…。

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 切通しを抜け軌道跡はまだまだ岩山の懐を進むが、右側の崖は緩斜面となってくる。軌道跡は緑のトンネルを真っ直ぐに進んでいた。

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 この先途中で極々小さな沢を横断する軌道跡だが橋も暗渠もない。沢の下流側から軌道跡を見ると僅かながら石積みが残っていた。暗渠があったのか定かではないが、沢の流れは築堤気味の軌道跡の下を浸透して下流側に向かっているようである。

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 しばし進み、軌道跡周辺の森林の様子に変化が訪れ、コナラを主体としていた森は杉の植林になる。間伐木が無造作に散らばっているここで大休憩を取る。軌道跡を進んで初めて水分を摂取。パンをパクつく。

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 軌道跡はこの通り、無造作に散らばった間伐木に埋め尽くされていた。こうなっていては軌道跡を歩くのが面倒になってきてしまい、掘割の右側上部を歩んで抜けて行くことにした。この区間、森林軌道が廃止された頃は既に杉林だったのだろうか。どうなのかな。

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 杉林を抜けると軌道跡は右側にカーブして行き、送水管が架かる沢が現れる。ここが第五の架橋地点ということになるが、気をつけなければならない場所だったはず…。

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 沢の右岸側下流に撮影ポイントを探して降りて行く。比較的深く幅のある沢だからなのか、落橋し沢床に散らばった橋梁の残骸の中に、橋脚を支えたコンクリート製の橋脚台が存在している。今はその下も沢に削られ、そのうち転げてしまいそうな状態になっている。上画像の撮影アングル地点から先には沢に降りられる場所が無い。沢へと降りる場所を求めて沢の上流側へ移動することにした。

 軌道跡から対岸を望むと、沢の上流側から踏み跡らしき痕跡が見て取れた。結構奥から来ているのか、沢の対岸に沢床から這い上がるような場所は見受けられない。ここは沢の上流部へ結構迂回するようになるんだな、と判断して杉林の中を移動するが、すぐに細いが深い別の沢に邪魔されて、本沢の上流部への移動もままならない。今度はその細い深い支沢の上流部へ向けて、間伐材などで荒れた杉林の中を移動して行く。やや山の斜面に差し掛かったかという地点に、間伐材を一本渡して橋のように足場にしている場所を発見して本沢上流部へ辿り着く。程なく本沢に降りられる地点を発見。その向かい側に木の根張りを利用して対岸へ上がる場所も見つけられた。まずは沢を下流側へ移動し、架橋地点を撮ることに。

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 で、第五架橋地点を沢の上流側より撮影したもの。散乱した木材や流木などに覆われて、橋脚台の存在は見え難い。なお、足元は岩盤が削られてできた小滝のようなところの上であり、それを降りられずこれ以上の接近はできなかった。

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 対岸から第五架橋地点を振り返る。軌道跡の起点側の橋台は崩れており、起点側から迂闊に橋の袂へ接近すると足元が崩落し沢に転落しかねない。それが「気をつけなければならない」という点だ。

→この地点の地図(Google Map)

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 第五架橋地点より軌道跡進行方向を望む。やや藪が濃くなってきているが、浅い掘割の中を確実に軌道跡は進んでいた。定義森林軌道の定義~十里平区間は、いよいよ終盤区間へと進んで行く。

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