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October 17, 2010

定義森林軌道跡探訪記:02

 定義森林軌道跡を起点側より歩き、第一の架橋地点を通過したところから今回は続く。

※本探訪記を最初から→こちら(次回予告画像)

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 第一架橋地点より進行方向の軌道跡を見る。これまでは軌道跡と併走して水道施設管理道が走っていたので軌道跡も比較的日光が差し込み明るめの感じであったが、ここからはひっそりとした面持ちで軌道跡は掘割の中を進んでいる。

 先程這い上がってきた土手や画像の軌道跡(泥濘)には目新しい足跡などは無く、ここしばらく誰も訪れていない様相である。まあ大雨降れば足跡なんて消えてしまうので案外最近誰かが歩いたりしたのかもしれないが、足跡が無いっていう状況がアドベンチャー感を引き立ててくれたりもする。

 必然的に導かれるように、この軌道跡へ吸い込まれるように足は向かう。そして程なく。

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 軌道跡の左側に送水管が露出している場所が見えてきて、小さな沢が現れる。そこを極自然に道が渡っている。ここは軌道跡なんだ、という意識で歩かないと本当に極普通に渡ってしまいそうなこの場所は…。

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 う~ん、これ、橋?蓋?小さ過ぎ…。何れにせよ遺構の一つであり木造である。先人たちの記録では橋とする場合もあれば暗渠とする場合も見られる。私はどうしようか…。鉄道遺構という観点から考えれば暗渠程度なんだろうなぁ。遊園地にあるミニSLなんかの軌道なら、橋と扱っても全く問題ないのだが。人一人でも動かせそうな大きさなので、暗渠としておこう。

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 苔生した枕木。そう言えばこれまでも軌道跡の所々で枕木を散見してきたが、下草が邪魔で撮影せずにスルーしてきてしまっていた。

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 暗渠を過ぎて軌道跡を進む。右側へ落ち込む斜面に掘割を通して、可能な限り軌道の勾配を無くして跡は続いていく。そういう点では、歩いていて疲れるものではないのだが。

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 掘割を抜けると右側に断崖が迫る地点となる。その下は大倉川に注ぎ込む沢で、大倉川からはかなりの高さを軌道跡は進んでいる。高さ的には「落ちたらどうなるの?」と考えれば「こんな感じで落ちてってあそこ辺りに落下する」とは想像し難い高さ(崖下までの距離)で、藪や地形で視界不良の部分もあるが、まあ助かるよりも死ぬ確率のほうが箆棒に高いことは確実な感じ。高所恐怖症の人は来ないほうが良い。

 断崖沿いを軌道跡は直進し、やがて左に回り込んで斜面へと戻って行く。そして。

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 第二架橋地点が現れる。崩れた橋梁の残骸が転がる。

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 左手山側から見る。朽ち果てたという言葉が相応しいほどの状態だ。と、ここで軌道跡に併走して敷設されている水道送水管(林鉄廃止後に敷設だろう)が気になった。ここには2本の管が露出しているが…。

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 うち1本に真新しい感じの噛み跡のような損傷がある。左側には何やら爪が刺さったような連なった3つの穴傷もある…。クマ?(汗)なのかな…。猛暑等の影響で今年は山奥に食糧が少なくクマが里に下りてくる事例が全国的に報告されており、ここ宮城も例外ではない。あまりに腹を減らしたクマが齧り付いてみた名残りなのだろうか?それとも人為的か?何なのか。地面にはそれらしい足跡は無いのだが、足跡が残るような地面の状態でもなかった。

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 奥側の橋脚。この橋脚は、何度の車両通過を支えてきたのだろうか。

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 第二架橋地点を通過し、振り返る。斜面を削って平坦部を造り軌道を通したことが伺える。

→この地点の地図(Google Map)

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 第二架橋地点より進行方向を見る。大岩が転がっていたりするが古いもの。軌道跡はなおひっそりと緩やかに弧を描き進んで行く。

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 犬釘が残る枕木も埋もれながらチラホラ。

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 何かの理由(送水管敷設?)で外された枕木が軌道跡の横にまとめて置かれていたりもする。

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 やや切り通し気味のところを抜け、日当たりの良い場所が…。ここで休憩を入れた。

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 休憩地点より先はやや左に曲がり、少し藪が濃くなる。それでも軌道跡を見失うような濃さではないし、地形でもない。

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 藪を掻き分け軌道跡を進むと小さな沢が横切るポイントがある。第一架橋地点の直後にあった橋的な暗渠でもあるのかと思えば、軌道は築堤上を進んでおり、沢の流れは一度堰き止められて軌道上へ溢れることなく斜面下へ染み出しているようである。画像では右から中央上へ軌道跡は進んでいて、左手前の平坦な場所は沢の水が溜まる場所である。今は埋もれて見えないだけで小さな暗渠が存在した可能性も考えられる。

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 軌道跡はなお、やさしい弧を描いて森を抜けて行く。

※次回更新へ続く。

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