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September 2008

September 28, 2008

空を這いずって…④

※.本文は劇場アニメ“The Sky Crawlers”及び小説“ナ・バ・テア”“ダウン・ツ・ヘヴン”“フラッタ・リンツ・ライフ”のネタバレに相当する感想文などを含みます。

 「スカイ・クロラ」シリーズの小説“フラッタ・リンツ・ライフ”(Flutter into Life)を読み終えた。結果的にはやはり2時間×2回の4時間で充分読み終えたことになるのだが、とにかく読む時間を取れない。仕事で午前様帰りになっていちゃどうしようもないか。どうにかしてくれ。

 本作“フラッタ・リンツ・ライフ”は、時系列的に前作までの“ナ・バ・テア”“ダウン・ツ・ヘヴン”にあった草薙水素が第一人称ではなく、栗田ジンロウ視点で物語は進む。

 クリタ視点で物語が進むことによって、スイト視点では表すことも無かったような部分なんかが語られるようになる。第一人称視点で進められる物語であるだけに、基本的に人間の内面性という部分が主となるような件が多いことに変わりは無いが、クリタ視点であることで相当違った観点だ。スイトは生き方や子供から大人への変遷みたいなものを見つめていたのに対し、クリタは自身は勿論、他者との関わりについても大きく語られ、そこに愛情があるのか、愛情とは何か、などという考えも展開されていたりする。冷めた考えであれば合点するところだが、当然クリタとて冷めているだけではなく、自然とそれに伴う行動のようなものは見せる。

 スイトは指揮官となり、クリタはスイトの赴任に併せて整備士ササクラと共に転属となっている。そこには“スカイ・クロラ”でも登場するトキノが居り、おそらくは“スカイ・クロラ”の舞台がここだ、という推測もできる。“スカイ・クロラ”にも登場する人物としては、クスミとミズキが登場することになる。

 物語の主要な部分として、「キルドレ」について語られる場面が出てくる。キルドレ研究者のサガラが登場し、この人物がスイトの幼馴染であること、研究の「成果」はたまたまスイトが「実証」していたことなどがあり、大きく関わってくる。スイトが○○によってキルドレではなくなった、普通の人間に戻ったという展開があり、スイト自身も自覚しているようであるから、今後の“クレィドゥ・ザ・スカイ”で更なる展開があるのか気になるところでもある。

 しっかし、クリタは忘れっぽい。そんなキルドレなのだ。執着が無いことはすぐに綺麗サッパリ忘れる。執着があればこそ、ボンヤリとだが覚えていられる。そんなキルドレだが、スイトや他のパイロット同様、空に居場所を求め、自由を探している。この構図は変わらない。クリタは最終的にスイト指揮下からは転属となり、諸々で“フラッタ・リンツ・ライフ”は終わる。今後、スイトとの関わりはあるのか?殺されるのか?分からないなぁ。

 さて、“クレィドゥ・ザ・スカイ”そして“スカイ・クロラ”へと進んでいくのだね。文字ばっかの本を、時間が無くとも読もうとしている自分が可笑しいですなぁ(笑)。

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September 15, 2008

空を這いずって…③

※.本文は劇場アニメ“The Sky Crawlers”及び小説“ナ・バ・テア”“ダウン・ツ・ヘヴン”のネタバレに相当する感想文などを含みます。

 「スカイ・クロラ」シリーズの小説“ダウン・ツ・ヘヴン”(Down to Heaven)を読み終えた。読む時間が取れずちょっと日数が掛かってしまった。基本的に1日2時間強の読書時間が2日間もあれば1冊読めるのだが…。

 ともあれ、シリーズ5作品の、ストーリー時系列では2作品目に相当する。この作品も草薙水素を第一人称に据えて展開されている。

 前作(といっても刊行順のことではない)“ナ・バ・テア”は、スイトが現役前線パイロット時代の、ティーチャーとの関わりなどを通じた、云わば“スカイ・クロラ”主要人物相関や世界観の裏打ち的なストーリーの起点にもあたったが、“ダウン・ツ・ヘヴン”はスイトの経歴や人物像を語るエピソード的な要素が多くなり、指揮官となる直前くらいまでの変遷が語られている。これら“ナ・バ・テア”と“ダウン・ツ・ヘヴン”は元々一構成としたものだったがボリュームが出たため二部構成となった、云わば全編を通じて登場するスイト(草薙水素)の核となる物語である。

 で、“ダウン・ツ・ヘヴン”もスイトの心境については様々な描写があり、楽しめることは勿論だが、スイトの置かれている状況、前線パイロット~有望人材~指揮官候補という一連の流れの中に抱く数々の思いが、あるいは現代の仕事人間たちの描写の一つにもつながらないか?という部分もあった。あるいは、子供の世界から所謂大人という世界への移ろいの描写とでも言おうか、そんなのが多かった。

 このような中に表現されている心の描写は、多くの人たちの心の中でも大なり小なり抱き消化し乗り越えてきたり乗り越えられなかったりして、という心情や心境としての経験の一つであろう。実際に私の経験にも通ずるような一部分はあるし、共感できる感情表現もある。物語中では結局、スイトは大人に対する嫌悪や憎悪を露にしているが、自らがそれになりたくない葛藤の中にも、自らが求める唯一のものを失わないための妥協などが描かれ、成長していく姿も描かれている。

 “ダウン・ツ・ヘヴン”で登場したカンナミ。彼はスイトに接近するし、スイトはそれを自然にも拒めない。そしてスイトの夢の中で二度ほど暗示的な登場をする。それ以外に大きな進展の無い二人だが、今後へ続く、“スカイ・クロラ”への伏線になっているのだろう。これが興味深いところであり、今回挙げられる「気になる点」か。

 ティーチャーは既に敵側の人間となっているが、スイトとの関わりは相変わらず。スイトの良きライバルであり、同志であり、盟友であろう。

 前回“ナ・バ・テア”までに挙げた気になる点は、基本的に全てがそのままに終わった。登場人物がスイト、ティーチャー、カンナミ、ササクラくらいなのである。ミズキやフーコ、クリタなどは登場しない。“ダウン・ツ・ヘヴン”は、“ナ・バ・テア”ではまとめ切れなかったボリュームの部分、元々1本だったものが二部構成になった後編というようなことは前述したが、この前後編は大きく場面転換されており、スイトが置かれる環境が全く異なっている。

 “ダウン・ツ・ヘヴン”まででスイトの根本的な人物像は判る。育った家庭環境や、リストカットの事実。他人の干渉を嫌い、独りになりたがり…と、現代の世相にも存在するような人。自由に孤独になれる“空”へ生きる場を求めた人種、死と紙一重であっても一瞬の生をつないで生きていくことに身を置いた者。それが、司令官となり、空へと上がる機会が減り、キルドレとしては珍しく死することなく長い日々を生き、多少は人間関係の中での自分を見つめるようになり…“スカイ・クロラ”へと続いていく。…んだろ?

 時系列的に次に当たる“フラッタ・リンツ・ライフ”を読み始ることにしよう。ここからはスイト視点ではなくなる。周りから見えるスイトがどのように生きていくことになり、終焉を迎えるか、だ。その周囲に生きたキルドレたちの話になっていく。

 話は変わるが、先日、素っ気無い大きめの茶封筒がメール便で届いていた。どうせエロビのDMだろ?(今はDVDが主流か?)とか思っていたのだけれど、この手のDMにはほぼ必ずある私の本名の誤字が無い。名簿業者に流通しているらしい私の宛名からのものはほとんど誤字があり、届いた時点でアヤシイテガミだと判別できるのだが、それが無い。なんだろう?と裏を返せば「株式会社バップ」の文字。あ、当たったのかも。

20080915_01 届いたものは、劇場版“スカイ・クロラ”のプロモーションDVD、カウントダウン3~1までをまとめて収納できる箱帯で、カウントダウンDVDそれぞれに封入されている応募券をセットで送ると抽選で何名様に、って代物だった。

 てっきり、ハズレたモンかと思っていたが、同封の通知には「予定より遅れ~」とあった。刊行物なんかも遅れている傾向があった?感じなので、そんなモンなんだろう。もしかすると、応募者全員に当たっているかも?しれないモンだけど。

 他に、絵コンテなんかも買ってしまってたりする。これは、小説の“スカイ・クロラ”を読み終えたときの対比や、劇場版をDVDか何かで再び観たときにじっくり監督の意図なんかを探るのには面白いものなのだ。

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September 10, 2008

馴染む文字に

 責任と仕事を負わされるだけであまりお得感の無い危険物取扱者の3年毎の法定講習を終え、そのまま直帰としたかったが、こんな日に限って事務的な部分での苦情が3件も入った。結局ほとんどの人が退勤した後の職場に戻った。3件も一気に入るなんて今までに無かった。それだけ任せている部分に粗があるのだということなんだろう。委託してるのに自立できないんじゃあ、と言いたいトコだが、まるで自分が言われているような感覚もあったり、なかったり。

20080910_01 久々に気分グダグダで、夜の家路を無心黙々チャリ。立ち寄ったスーパーに、見慣れた文字の缶ビールみたいなのが98円で売っていた。

 今の私の気分では無いことを表現しているかのような(笑)、第三のビールと呼ばれる代物だ。韓国産らしい。発泡酒とスピリッツの混合酒?らしい。

 基本的に酒をあまり飲まない私には、酒という観点から飲んでみたいとは思わないが、名前の字から飲んでみようという気になった。

 キンキンに冷やして、風呂上りにゴクッ。

 …。基本ビール路線のテイストだが…。

 アッサリ水っぽい。

 味(苦味)が薄い。

 (コクに)深みが無い。

 刺激(炭酸)が薄い。

 名前とは裏腹に私を表しているではないか(爆)。

 安さで酔っ払えるだけが救い?薄めビールが好みの人向け?

 明日もいろいろあるし、酔っ払ったし、寝る。

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September 08, 2008

積荷と燃費

 昨今のガソリン価格も上昇は鈍ったものの、依然として高止まりの感。燃費には気を遣う毎日が続いている。

 今夏から超エコ走法を実践しているが、なかなか面白いデータが揃ってきた。愛車JB23W5型MT超エコ走行の実践前後のデータに加え、積荷の有無による違いも見えてきた。

 実は先日、クワガタ採りへ山に行ったとき、帰り際にカメラの三脚を置き去りにして帰宅してしまう失態をしてしまい、次の日に積荷無しで同地に行く機会があった。この時に出発前に満タン給油し、燃費計測を行なったことで、超エコ走法&積荷無し&長距離でのデータが得られたのだ。

 いや、燃費計測という目的を置かなければ三脚を取りに行く気力が出なかった、か?(笑)

 現地へ向かう時間帯が正午過ぎ、帰りが夕方ということで、クルマの流れは行きも帰りもスムーズではなかったが、適度に速度は保てた。また、+αの目的?ということで、三脚回収後に温泉地で公衆浴場に立ち寄り、入浴してきたりもした。

 で、帰宅間際に再び満タン給油して、積荷の有無で随分違う燃費が明らかになったわけ。(発電=灯火採集、巡り=灯下巡り採集)

  • エコ走法前:積荷有:最高15.48km/L(発電&一週間通勤)
  • エコ走法前:積荷無:最高16.03km/L(巡り&一週間通勤)
  • エコ走法後:積荷有:最高19.05km/L(発電への往復のみ)
  • エコ走法後:積荷無:最高21.58km/L(同上:今回)

 今回ドドン!と20km台を飛び越して21km台が出てしまった。計算ミスではないし、給油時もセルフで給油口カツカツまで目視で確認してレギュラーガソリンを入れていたので、結構正確な数値だと思う。林道を走ったり、温泉地をウロウロしたり、帰路では集中豪雨に見舞われたりしたのに、この結果には多少ながら驚いた。

 積荷の有無による影響も数値として見えて面白い。積荷とは基本的に発電機やガソリン携行缶、水銀灯安定器など重いものと雑多機材多数で、大人男性一人分以上くらい?の重さにはなるだろう。これが有ると無いとでは2.5km/Lも違う!満タン40L分で換算すると100kmも遠くへ行ける。積荷の影響が大きい軽自動車には当然の結果かもしれない。

 ちなみに、エコ走法前の悪条件での「最低燃費」は以下のとおり。

  • エコ走法前:冬タイヤ:最低9.37km/L(通勤&降雪4WD)

 最高と単純比較すると12km/Lも違う…。走る条件や方法によっては、こんだけ違うんだねぇ。

***訂正***

  • エコ走法前:積荷有:最高15.48km/L(発電&一週間通勤)
  • エコ走法前:積荷無:最高16.03km/L(巡り&一週間通勤)
  • エコ走法後:積荷有:最高19.05km/L(発電への往復のみ)
  • エコ走法後:積荷無:最高21.58km/L(同上:今回)

 上記下線部ですが、読み直したら厳密な表現じゃありませんでした。「発電への往復のみ」ですネ。積荷が無くては「発電への往復」ではないですthink

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September 01, 2008

再び空を這いずって

※.“The Sky Crawlers”関係のネタバレを含みます。

 日曜は、午後からホクロアマトウさんのステージを観に行き、その後に時間があったので、“The Sky Crawlers”を再び映画館へ観に行った。

 単純に二度目に見た感想は、「やっぱり原作を読みたくなる」というものだった。つまり、原作を読んでいる人が観たらどう思うだろう?という疑問も出たが。

 まあ、映像美をまた堪能できたし、あとはDVDなんかのソフト発売までを期待しよう。それまでブルーレイが我が家に導入されてればコレ上ないのだけど(笑)。でも、今日の映像は少し劣化していた気がしたが、ピントが甘かっただけ?かも。

20080901_01 前回は興味のなかった「プログラム」を今回購入。どうやらいろいろ解説されまくっているとか言うので。800円。

 二度目の観劇、原作シリーズの時系列で言う最初“ナ・バ・テア”を読み終え、次の“ダウン・ツ・ヘヴン”を7割方読んでいる状態の私としては、プログラム中に投げかけられている謎かけの一部については推測済みあるいは解消済みのものも見受けられるものの、資料的価値が高そうな内容もあって面白かった。

 で、このプログラムを見て新たに思ったこともある。プログラムの中に「スイトも、カンナミ・ユーイチという名前の男と会うのは初めてだが…」とあった。だが、原作シリーズ“ダウン・ツ・ヘヴン”で既にカンナミは登場している。ただし、下の名前がまだ判らないところまでしか読んでいない。

 原作シリーズのここで、先が読めない(推測できないほうの)状態に私はなっている(それが面白いのだが)。なぜなら、劇場版“The Sky Crawlers”では、カンナミはクリタの生まれ変わりとされている。しかし、“ダウン・ツ・ヘブン”では、恐らくクリタはまだ死んでない。“ナ・バ・テア”に登場して以降、スイトと何か特別な関係にもなっていない。後に続かない状態だ。もしかすると、カンナミは“The Sky Crawlers”に再登場する理由がドコかに出てくるのだろうか?と思いながら読み続けることになるだろう。もしかすると、スイトの「繰り返し」の原点が“ダウン・ツ・ヘヴン”に登場するカンナミか、という予測は強くできる。そこに同時存在?するクリタがどう関わるのかが興味深い。そもそも同一人物ではない、ということなのか。それが、“スカイ・クロラ”で生まれ変わりという表裏一体モノになっていくのかどうか。

 まあ、読み終えた人なら、いやいやそーぢゃないよ、とかあるかもしれないけど。

 とにかく、珍しいんだ。私が小説を読むということが(笑)。

 シリーズ5冊は、これまでの人生の累計冊数に匹敵するくらいだ…(爆)。

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