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August 06, 2006

十数年ぶりの再会

 仙台七夕前夜祭の花火を、自宅から歩いて数分の所にある山の土手まで、散歩がてらに観に行った。

 その山の土手というのは、地元では通称“山道”と呼ばれている抜け道で、幅も1m程度しかない歩道であり、私が小学生の頃の通学路でもあった。山道というだけあって木々が生い茂り、道沿いに民家は立っていないのだが、林を挟んだ十数メートル程度先には民家は立ち並んでいる。広瀬川流域を広く見渡せる場所にあり、自治体の送水管埋設路上に敷設された道なのである。

 小学生当時、この山道沿いでは、コクワやスジクワ、カナブンなどが見られるコナラが存在していた。今ではその木は樹洞が埋まり、凹凸の激しい表面とはなったが普通のコナラと化していた。

 花火を見ていたら、飛行していく甲虫が目の前を横切った。デカい。追いかけていくと最寄りの街路灯の明かりに捕まり、落下した。拾い上げるとカブト♀だった。

 私個人としては「激地元産カブト」となる個体、私が最後に確認できたのは学生の頃、十数年も前のことである。広瀬川沿いのヤナギに1♀だけが寂しそうに付いていたのを最後に確認したことはなかった。

 昭和61年のちょうどこの日、宮城県地方は大豪雨に見舞われ、各地で甚大な被害を出したことがあったが、その年を境に、当地のカブトやクワガタ生息数が激減したことを思い出した。おそらく広瀬川流域のヤナギ林などが流失し、発生環境も失われたためだと思っている。以後、更に少しずつ減少の一途となり、カブトを始め、ノコやミヤマを灯火などで採集できる機会は無くなっていた。

 まさかのカブト飛来。環境が20年という年月を経て戻ってきているのか、それとも細々と生存していた個体群か。そういえば7~8年前に、この近くの小~中学と同級生の実家の庭にある花壇の土に、突如としてカブト幼虫が現れたことがあったのを更に思い出した。(その同級生(女性)が突然連絡を寄こし、早朝に幼虫10頭くらいを我がアパート玄関前に置き去りにして行った…。どうにもできないということで…。)

 花火を見る者も時折チラッと来る程度の山道で、十数年ぶりに再会することになった激地元産カブト。月の出ている夜空に吸い込まれること無く、我が下に飛来したのは偶然か。いつもの灯下巡りで見るカブトとは違う懐かしさ。まるで幼馴染の友達に再会したような感覚である。

20060806_01 ちょっとの間、我が家に連れて帰ろうと思ってしまったのだった。ちなみに今年初採集カブトということになった。

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